3期生 大野敏明氏、詩歌集出版

3期生の大野敏明さんが、詩歌集「硯滴(けんてき)」(日本工業新聞社、税込2160円)を出版なされました。

昭和41年から平成27年まで、50年間に著者が作った短歌、狂歌、俳句、川柳、漢詩、都々逸が掲載されてます。

詩歌を通した自分史でもあるとのことです。

お求めは日本工業新聞社営業局に。

以下、産経ニュースより引用
http://www.sankei.com/column/print/150820/clm1508200005-c.html

【鈍機翁のため息】(337)間奏XI 自己満足を超える詩歌

63歳になる先輩記者が詩歌集を出版した。昭和41年から現在まで、自身と時代を見つめながら詠んできた短歌、俳句、川柳、漢詩を時系列にそってまとめたもので、著者の半生記にもなっている。《私は生前であれ、死後であれ、(自分の詩歌を)理解されようとは思わない。いや、理解を期待すること自体が間違いである。100%の自己満足こそが詩歌である》と記されたあとがきを読み、「潔い人だ」と感じ、ならば読んでみようと思った。

さて、読後感である。才気走った意固地な若造が、その才気を磨きながら徐々に成熟していくさまがうかがえ、とても面白く読んだ。また、詩歌とはきわめて個人的なものではあるが、おのずと普遍性をにじませるものであると、改めて感じるのだった。

《やがて我(われ)も無機質となることを思ふ焚(た)き火の後の木々の残骸》(22歳)

《床にころがる仲間の屍体(したい)の上を舞ふ蛾(が)の鱗粉(りんぷん)の粒子光れり》(26歳)

《いづれみな死にゆく身なり炎天のレントゲン車の前に並べる》(30歳)

《ハイビスカスひと片(ひら)落ちてまた咲けり君に胎動ありと聞く朝》(42歳)

《産院に急ぐ車の屋根に残る昨夜の雪は輝きをもつ》(43歳)

《アトピーの吾子(あこ)が腕掻(か)くその腕を出勤吾(われ)に大きく振りぬ》(47歳)

死の影を引きずっていた著者の人生に、42歳のある瞬間からまばゆい陽光が差し始める…。酸いも甘いも含めて人生は面白い。著者の名は大野敏明、書名は『硯滴(けんてき)』という。(桑原聡)

カテゴリー: 秋川関連情報 タグ: ,